フォロワー

2022年2月11日金曜日

石原慎太郎氏は自分を省みなかった

 私は,ものごころついて以来,石原慎太郎氏が保守だ右翼だというのはわかりきったことなので,いちいち気にしたことはない。しかし,この人が,一切自分を省みないところは,受け入れられなかった。石原慎太郎氏こそ「ブーメラン」の人だと思う。

「ああいう人ってのは人格あるのかね」→自分の人格は問題ないのか。

「IQが低い」→自分は高いのか。

「“文明がもたらしたもっとも悪しき有害なものは「ババア」”なんだそうだ」→自分は有害じゃないのか。

「美濃部さんのように前頭葉の退化した六十、七十の老人に政治を任せる時代は終わったんじゃないですか」→自分は78歳で都知事に当選しても何も問題はないのか。

「日本人のアイデンティティーは我欲。物欲、金銭欲。この津波をうまく利用して我欲を1回洗い落とす必要がある。やっぱり天罰だと思う」→自分の我欲を天罰で洗い落とす必要は感じないのか。

……という風に,まったく納得できなかった。一切自分を疑わない人は,どういう思想の持ち主であれ,「どこかやっぱり足りない感じがする」と思う。それは「遺伝とかのせい」ではなく自らのありかたの問題だ。


0 件のコメント:

コメントを投稿

論文「通貨供給システムとしての金融システム ―信用貨幣論の徹底による考察―」の研究年報『経済学』掲載決定と原稿公開について

 論文「通貨供給システムとしての金融システム ―信用貨幣論の徹底による考察―」を東北大学経済学研究科の紀要である研究年報『経済学』に投稿し,掲載許可を得ました。5万字ほどあるので2回連載になるかもしれません。しかしこの紀要は年に1回しか出ませんので,掲載完了まで2年かかる恐れがあ...