私はロシア史やウクライナ史に通じていないために,歴史的背景をきちんと踏まえたことは言えない。しかし,書生論になるのを覚悟で言えば,プーチンの論理は世界各地において戦争への扉を開くものだと思う。なお、プーチンが言う「ウクライナの非軍事化と非ナチ化」(本当にこう言ってる)を、軍隊を無力化し、体制を転覆させるものと理解した。
・相手国が独裁的であり人々を抑圧しているという理由を掲げれば,国境深く侵攻して軍隊を無力化し,体制を転覆させてもよい。
・自衛権を理由とすれば,国境深く侵攻して軍隊を無力化し,体制を転覆させてもよい。
・相手国は自国から分かれたのは過去の政権の誤った政策によるものであるという理由を掲げれば,国境深く侵攻して軍隊を無力化し,体制を転覆させてもよい。
このような屁理屈を,ロシアにもどの国にも許してはならない。今、この屁理屈でひとつの戦争が起きているが,遠くない将来,いったいいくつの戦争が起きるのか。
<参考>
今井佐緒里「プーチン大統領は国民にいかに「ウクライナ侵攻」の理由を説明したのか【1】1時間スピーチ全文訳,Yahoo!Japanニュース,2022年2月24日。
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